わたしを地引網に連れてって

わたしは、富山に来るまで魚というものにほとんど興味がなかった。刺身になっている以外の魚を買ったことがないし、ましてやまるまる一匹の魚を買ってくるなんてことは一度もなかった。

氷見が魚のまちであることはもちろん、氷見にきて左座さんに出会ったこと、「魚々座」ができたこと、スーパーの魚が豊富すぎてささやんの魚好きに拍車がかかったこと、これはどれもわたしが魚に興味をもつきっかけとしてとても大きな要素である。しかしもうひとつ欠かせない重要なことがある、それは岩上さんはじめとした地蔵町のみなさんとの出会いだ。

富山に引越してきて間もない頃、引越しの後片付けもひと段落しとくにやることもない日は、海まで散歩(ランニングのつもり)をするのが日課になっていた。その日はとてもよい天気で、空と海の青が本当にきれいでうっとりする日だった。

 

 

今日は海まで散歩しました

Sskr Ntmさん(@summery723)が投稿した写真 -

 

ふと海岸線を歩いていると、いつも素通りしてしまう小さな神社に赤い布が飾られているのが目についた。これは何の意味があるんだろう、とぼーっと立って見ていたら、突然声をかけられた。「おまい、何しとんちゃ、とりあえずこっち来られ。」挨拶以外で散歩中に声をかけられたことがなかったからびっくりしたけれど、とりあえず招き入れられるまま神社に入った。

 

 

また今日も隣の地区の祭りです(おじちゃんしかいないけど)

Sskr Ntmさん(@summery723)が投稿した写真 -

 

今日はここで春のお祭りがあって~、宮司が来て~○×△※・・・ 氷見弁に何を言っているのかは、半分ぐらいしかわからなかったけど、とにかく今日は天気がいい。神社の外を見ると目の前は海。ここはとても気持がいい。
ということでわたしはおじちゃんたちと(飲めないくせに)お酒をお付き合いすることにした。

 

 

 

お祭りなのでペラペラつけてる

Sskr Ntmさん(@summery723)が投稿した写真 -

 

だいたい3時間ぐらいおしゃべりしただろうか。地蔵町のおじさんたちは、茨城が出身というと、あそこの納豆はおいしいよな、とか、旦那が市役所だというと、なんだか大変そうな仕事だな、とか突然現れた珍客(わたし)に興味深い。なんだかここまで興味をもたれるのはうれしいことだ。

 

話の流れでやはり結婚式の話になった。「まだ結婚式はしていないけど、氷見でするつもり。おもしろいことをやりたいから、、、例えば地引網っていうのがやってみたい」と、思いつきを言ってみた。すると、ドン引きされた。

「地引網を結婚式でやりたい、っていうやつ聞いたことないわ。お父ちゃん(ささやんのこと)海に入れて捕まえるんか(がはは)」

いやいや、けっこうまじめですよってとか釈明しているうちに、なんと岩上さんがその地引網をする網を持っているひとだということがわかった。これはきっとこの方にお願いしろいうお告げなのではないか。

「えー、じゃあ、ぜひお願いしますよーーー!」

しかし、返ってきた答えはなかなかくたびれるものだった。

「いやいや、もう身体も疲れてきてるしやらんよー来年は。今年まで。」

 

 

がっかりした顔を隠せていなかったのだろう、岩上さんが帰り際にこれを渡してくれた。

フクラギ。ぶりの子ども。

 

「えー、こんなのもらってもさばけないよー!」

「なんでも、やってみなさい」

 

 

これがわたしたちの魚さばきデビューになりました。
You Tubeを見ながら捌いたフクラギ。
形は不恰好だったけど、とてもおいしかったです。

 

::::::::

 

2016年6月1日、その日もものすごく天気がよかったので、お弁当をもって海で昼ごはんを食べようということになった。

神社の前を通ると、1年前にみた、赤い布が垂れ下がっていた!これは!

神社に近づくと去年と変わらぬ顔がまた楽しそうに話していた。元気そう。

「おまいら、もうちょっこしで結婚式やろう、どうや地引網やるんだろ、わしのところでやっていいぞ」

216

 

え!意外な回答に一瞬ひるんだけど、とってもうれしい。どうやらそこまで疲れていなかったみたい。去年はなんか心配ごとがあったのかな。みんな乗り気だ。こうしたらいい、この時期ならこれが獲れるかなあーとかいうに話がふくらむ。うれしい!

 

 

「おまいのお父ちゃん、やっぱり海にいれておかなきゃならんなぁー(がはは)」

 

 

そして、今年ももらいました、フクラギ。

 

 

今年はなにも見ずに捌きました。(ささやんが、えっへん。)

 

 

起こして、お魚捌いてくださいってお願いしてみた

Sskr Ntmさん(@summery723)が投稿した動画 -

 

また今年は昆布締めして実家に送ったり、人にあげたりしました。
マンション暮らしであんまりおすそわけができるわたしたちではないので、
たまにこういうことができるとほっとする。

 

 

そして、今日(7/14)は氷見のお祭り、祇園祭。
地蔵町も曳山を出すらしい。また顔を出しにいこうかな。

 

氷見の祇園祭 あまり祭をやらない平成の新興住宅地育ちのわたしとしては、感動するばかり。いつもわたしを迎え入れてくれてるおじさんたちが住む地蔵町の曳山です。いつものおじさんたちが、黒袴を着て祭を司る、りりしい。毎年欠かさずこれだけは帰ってくるというやんちゃな髪型の息子たち(たぶん、わたしとおない年ぐらい)が、大きな声を出しながらひいてゆく。 おじさんたちはあのとき毎年やるのもたいへんだたいへんだといっていた。だけどこの日の顔には充実感がにじみでていた。今年もできてよかったね。来年も期待してますよ!

Sskr Ntmさん(@summery723)が投稿した写真 -

 


というわけで、結婚式の翌日、7月24日(日)の7:00から地引網を行います。

▽ 地引網の参考動画はこちら。 (※今回は、トトタベローネとは関係ありません。あくまでご参考まで。)

 

 

日時 :2016年7月24日(日) 7:00-8:00

場所 :島尾キャンプ場(美浜荘)

参加費:800円

こちらで一括で予約をします。参加される方は別途ご連絡ください。15日(金)に改めて確認します。
(すでにお知らせいただいている方はカウントしています)

参加費800円で、大漁鍋とおにぎりがつきます(島尾キャンプ場(屋外)で食べます)。
持ち物は、水着と濡れてもいい服、魚を持ち帰りたい方はクーラーボックスなど。

▽ 場所はこちら

 

どんな魚が取れるかな。

岩上さん、わたしを地引網に連れてって!本当にありがとうございます。楽しみ。